はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
右肩が痛い・・・
67歳女性の二回目の治療です。
右肩が痛くて腕が回せなかったが、今回は
腕を水平に横に開いたとき、肩の前と腕に痛みが出る。
「これもこれも動くようになりました」と報告してくれますが
水平に開くと顔がゆがみます。
H2とH5,H6に関係していると見て、先に圧痛点を探してみた。
右の肩峰を中心に痛みが集中している。
円皮針やハペパッチを貼るとかなりの改善があるが
痛みは残る。
H2の刺絡で残り30%、H5H6の刺絡で20%は改善したか?
が、最初の痛みの20%位と可動域制限は残っている。
本人は「もう肩はいい」といった感じで
目の疲れがある。胃腸の調子も見て・・・と注文が続く。
時間的に余裕があるので順に治療しながら
肩の治療で他になにをしようかと考えていた。
稲舛先生の「そのひとの今までの人生全部を聞きなさい」
との指導の声が聞こえてきた・・・
「ところで、結婚される前のお仕事はなんだったんですか?」と。
会社勤めでパソコンをやり、結婚して自営業でパソコン三昧、何年か
腱鞘炎でマウスが持てなかったことがある・・・
右手の親指から2指3指の指から甲にかけてのそれぞれの関節に
複数の激痛点が出てきた。
次の患者さんの時間になってしまった。
時間を貰って、各指の激痛点1カ所ずつに円皮針とハペパッチを貼った。
次回は指から甲にかけての腱鞘炎のあとを診る事にした。
むかしの話・・・今までの生き方全部・・・聞くことが治療・・・との言葉は
改めて含蓄ある言葉だと納得しました。