とんぼ鍼灸院 | 日記 | バネ指手術の後遺症　　（症例から）

バネ指の手術をして更に痛みが酷くなって
来院されて1年半の66歳女性です。
ここ1年は1ヶ月に1回の治療頻度である。

右手の薬指と中指がバネ指で手術痕に酷い痛みがありました。
治療は、中指と薬指の井穴とその反対点の刺絡
手術痕を中心にした圧痛点に円皮針
肘の圧痛点にハペパッチ・・・
最後はH5F5の刺絡を基本にしてきた。
圧痛点への刺鍼は効果があるが
痛みがあるので断られている。

治療を続けてきた今は
中指のバネ指はほとんど気にならなくなり
薬指だけがバネ指である。
治療の途中で反対の左手の中指がバネ指になりかけたが
H5F5の刺絡を続けて現在は左手には出ていない。

上記の治療をすれば治療後は痛みもなく
指も伸び彈発もなくなるが
仕事が寮の食事作りのため水仕事で
円皮針は治療から1日弱しか貼っていられない。
治療のままの状態が続けば
楽であろうが仕事柄致し方ないと言われる。
しかし手術でかえって悪くなったものがここまで回復して
この状態が保てるのも刺絡のお陰かと満足しておられる。

即効はできなかったが治療を続けた結果
状態は気にならないほどに改善したようだ。
今後は今のペースでその時々の治療をしながら
バネ指も診て行くことにした。

今年の診療は今日で終了します。
来る年も実りのあるいい年でありますように！！