はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
TOP > とんぼ鍼灸院 日記 > 低いイスに座り続けての腰痛 (症例から)
76歳の女性です。
2週間前にご主人の葬儀を終えて、遺品の整理を始めた。
低いイスに座っての作業を続けた。
その為か、イスから立上がるときやベットから立上がるときに
腰や下腹が痛く大きな息もできない。
知り合いの患者さんに付き添われて、前屈みでソロリソロリと来院。
身体を真っ直ぐにできない、回転や側屈で痛みが出る。
座っているのも辛いと顔が歪んでいます。
その上、鍼はやったことがなく、怖いから刺すのはイヤだ!と。
手足は極度に冷たく、井穴刺絡はとうてい無理な状態です。
「鍼は使いません」と宣言して・・・
腰が伸ばそうとする時が一番痛むようなので
足の2指3指を中心に圧痛点を探す。
赤マジックで印をして、全部の足を指先から腹、甲と調べて
3回目で痛みの酷い点を探し出した。
F6の圧痛点にハペパッチと指裏にピソマを貼る。
立って貰うと腰が伸びてきた。
側屈の痛みに、F5の甲にハペパッチ。
前屈の痛みに、F4の指先と束骨付近の圧痛点にハペパッチ。
身体が変化していくのが分かってきて、痛くないのならと鍼に許可が・・
百会とその横2センチ弱に5番鍼で置針。
ゆっくりお話しをしながら40分ほどで笑顔が出てきた。
腰を伸ばしても痛みがなく、こんなに早く楽になるとはと喜んでおられる。
どこからの腰痛か?内臓か?冷えか?・・・と原因が分からない。
3日後に再度治療の予約を入れ、それまで身体の変化を注意して貰うことにした。
帰りは見違えるように元気に帰られたが、この状態がいつまで持つのか?
身体の声に期待したい。