はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
TOP > とんぼ鍼灸院 日記 > 足首の不調から来る肩こり (症例から)
左肩がひどく凝って頭痛がして吐き気がする・・・と電話があった。
90歳の女性だが話もはっきりしていて一見元気そう。
心配になって娘さん(67歳)がご一緒された。
左の膝の内側が痛い。左の足首に力が入らない。
そして左肩が極端に凝っている・・・
どうも左側に問題がありそう。しかも足首までに・・・
頭の動診をすると、横倒しも振り向きも前後屈も全て身体ごとしか動けない。
90歳を考えてもやはり硬すぎる、と思う。
特に左肩の状態を覚えて貰っておいて
左の膝から治療する事にした。
「膝より先に肩をお願い・・」と言われながら。
左足のF1F2F6ラインで指先から甲の圧痛点に
円皮針やハペパッチを貼っていくと10カ所くらいになった。
肩を上下して貰うと・・・「右の肩が痛くなった・・・」と。
ここまで話して「そう言えば30年ほど前に左の卵巣の手術をしました」と。
早速、立位で手術痕の圧痛点を探したがこれと言って分かりませんでした。
いつもは気分転換に好きな洋裁を1日3時間ぐらいはするという。
首こりを診ようと胸鎖乳突筋に触ると身体が逃げるほどの凝りが出ています。
やはり左の方が凝りがひどいようです。
左右の頸の凝りにハペパッチを6枚貼ると、
ようやく笑顔が出てきました。
モールで指を縛ってH4H5H6の刺絡をして、最後は百会の刺絡で終了です。
治った治ったと喜ばれましたが、まだ首こり、肩こりはひどく
このままでは戻ってしまいそうです。
今週中に少なくともあと1回の治療をお勧めして本日終了しました。
下を向いて洋裁をしていることから、首こりが主な原因かと思うが
左膝からくるF1F6ラインでの緊張が拍車をかけていたのだろうと考えた。
早く楽になりますように・・・