はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
TOP > とんぼ鍼灸院 日記 > 足指の古傷からくる肩こり (症例から)
肩が凝って気持ちがわるい・・・
2年半振りに治療に見えた40歳男性です。
2週間ほど前から、肩、首が凝って頭痛がする。
右手の指もしびれがあり、何となく体調がすっきりしないし、
身体がドーンとして重い。気分が悪いんです。
1回目、肩こりは左>右で頸が回らない。
呼吸も浅く気分的にも落ち込んでいる。
胃腸の調子が悪く食欲もなく胃が重い感じが続いている。
肩は左H4H5H6、右H5H6、百会ですっかり良くなった。
H1H3の井穴刺絡で呼吸も深く気分も良くなってきた。
左F1F6,右 F2F6で気分良くなって帰った。
2回目、3日目に未だ肩こりが残っているようだと来院。
肩こりは右>左となり頭の後屈が辛いという。
肩も手の重さも頭痛も右側に集中してきたと言われる。
右側の傷や手術痕を探して診ると、2年前になるか
右脚指中指の付け根付近に重い物を落とし、骨にひびが入ったという。
痛かった骨のあたりの圧痛点を探す。
2、3、4指の指先と3、4指のうら、3指の指の付け根に激痛が出た。
「もう治っているはずだが・・・」と不思議がるが痛いものは痛い。
円皮針、ハペパッチ、ピソマで圧痛点を刺激する。
頭をぐるりと回すと、先ほどの凝りがほぼ取れている。
古傷の影響をお話しして今日はこれまでにした。
1回目で古傷を診て上げていれば、すっきり回復していただろうに
「あぁ、楽になりました~ 」につい見落としてしまいました。
傷跡、手術痕、火傷痕などの検査の重要性を再認識しました。