はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
TOP > とんぼ鍼灸院 日記 > 内臓から来る腰痛NO2 (症例から)
72歳の腰痛の患者さんが再び・・・
調子は良かったが、昨日から反対側が痛くなってきたと。
心配だったから整形でレントゲンを撮って貰ったが、
骨には異常ないといわれ、湿布とリハビリを指示された。
骨さえ異常なければ鍼だと再来院されたわけだ。
前回F2の異常がでていたが、腰の状態が改善されたのでF2の刺絡をせずに
終わっていたのが気になっていたところだった。
腰の動診では、後屈と右側屈で腰から背中にかけて痛みが出る。
今回は右肋骨際にかなりの圧痛が出ている。
臍の横にも筋状に縦に硬結と圧痛が出ている。
前回の治療で内臓の治療が完全に終わっていないと見える。
右F2F6の刺絡→肋骨脇の痛みは取れたが臍の横に縦に痛みが残る。
右F5の刺絡→縦に走っていた凝りと痛みが取れた。
右F3の刺絡→全く変化なし。
起きて腰を動かすと、痛みは取れたが腰に凝りと引張る感じが残る。
左右F4の刺絡→やや良いがやはり引張る感じが残っている。
腰の筋肉を見ると、右側の起立筋に明らかに左側と違う凝りが見られる。
起立筋を中心にEAPで筋肉を解す。
肝、胆の興奮で右側の腰(背中)に痛みが出ていたようで
肝臓を押しつぶすような体位で痛みが増していたようだ。
内臓7:腰の筋肉3ぐらいの原因であったか?
いずれにせよ、1回目でもう少し腹診に注意を払えば良かったと反省です。
年配者で限定できないような腰の痛みには、先ず内臓の不調からを疑ってみるべきだ。
しかも用心深くひとつづつ、「刺絡したら変化を確かめる」の作業の繰り返しが良いようだ。