はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
TOP > とんぼ鍼灸院 日記 > 右背中の痛み (症例から)
脇から背中にかけて右側が痛い・・
朝起きたら右の背中が痛く、スーと起きることができないと60歳後半の男性。
腰の回転と側転で肋骨のなかが痛むと言われる。
背中を叩くと左右差があり広い範囲で痛みが出ている。
良導絡ではこれと言った内臓の所見もないようだが
腹診をしてみると肝と胃に圧痛が出ている。
「肝臓から来る痛みでしょうね?」と話ながら
右F2F6の刺絡 →全く変化なし
右F3の刺絡 →これも変化なし
左F3の刺絡、左F1F6の刺絡 →いずれも変化なし
肝、腎、胃(膵)の不調からではないようです。
範囲が広いからH5F5でどうかと刺絡するも、変化なし。
ところで同じ質問ですが「何かやりましたか?」「痛くなる前に?」
いやぁ別になにもやってないなぁ・・・
天気の話や庭の花の話をしていると、突然
「分かった!、駐車場の草取りをした」
夜雨が降って庭や駐車場の土が軟らかくなっていたので
気になっていた草取りを暑くなる前にと思って
一気にやったことを思い出した。
草掻きを使って中腰で20~30分休むことなくやりきったと言います。
あのときは腰も痛くてしばらく横になっていたが、それだろうか・・・
F5ラインの甲の圧痛点にハペパッチを貼り、
背中の痛む点に3枚ハペパッチをはりました。
最後にF5F4の刺絡をして終了しました。
心配していた内臓の不調ではなくて良かったが
先入観は怖いものだと改めて反省でした。