はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
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50歳の男性です。
4~5年前から右の背中からお腹にかけてが痛くなり
この3日間は夜間2時間おきに目が覚めている状態で辛い。
20年ほど前に盲腸の手術をしていて傷跡も大きいので
もしや癒着では・・・とぎんなん先生に相談され紹介された。
井穴刺絡やハペパッチなど勉強されているそうで、
「主人の腰痛は癒着?」と疑問を持つ意識の高いご夫婦であった。
右側に限定、5年も続いている、重いものを持ったときにスイッチが入る、
起きているときも寝ているときも痛む・・・の状態で、整形や接骨院では
筋肉痛と言われてしまう。
先ずは動診。
腰の前屈後屈、側屈、回転ともに右の腰から脇にかけて痛みが出る。
上を向いて横になり腹診。
右肋骨わきと臍の斜上3センチに圧痛がある。
肝と腎に当たるので、右F2F6の刺絡。
その直後腰を動かしても痛くない。同席していた奥さんと???
ゼロにはなっていないと思うからイヤな感じのところを探して下さい・・・と言うと
痛くはないが背中に重い感じがある、と。
F3の井穴刺絡をすると・・・回しても曲げても痛くない。
良導絡のグラフで息切れや呼吸の浅さが出ているので
左H3→右H3→H2の刺絡で、刺激の度に呼吸が楽になってくる。
H1の刺絡ではあまり変化がない。
痛い、痛いで前屈みになっていて胸が開いていなかったようです。
この頃から顔色も明るくなり顔も上がってきました。
奥さんの心配の盲腸の手術あとでは左右に10カ所ぐらいづつ圧痛点がでた。
今回の腰の痛みとは別のように思えたので、
特に圧痛がある傷の上に2枚だけハペパッチを貼って
次回まで治療は見合わせてみることにした。