はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
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30代後半の女性です。
副交感神経の興奮症状で1ヶ月に一度くらい治療に見える患者さんです。
今回も頭痛、吐き気、めまい、耳詰まりで来院ですが
いつも以上に肩が凝っています。
頭の動診ではほとんど回りません。
肩や頸にEAPをして解してから、
筋肉を診ると右の肩から首の前にかけて今までにないほどの緊張があります。
交感神経の抑制、動診での肩こり緩和、胸鎖乳突筋の緊張緩和の刺絡をして
百会とその周辺の刺絡をしました。
その後座位で頸の前の緊張にハペパッチを貼る。
気分も落ち着いてきて症状は、右耳の詰まりのみになりました。
前回の耳詰まりの症状は、最後にH5F5の刺絡で改善したのですが
今回は変化ありません。
様子を見て症状が残るようなら明日もう一度治療することにしました。
朝、電話がありいつもと様子が変なので、以前メニエールで通った病院へ行ったら
突発性難聴との診断でしたと。
ステロイド剤の飲み薬が出ただけだというので、鍼治療の併療を勧めました。
前日と同様の治療に難聴の指圧をすると、聴力はほぼ戻ってきました。
が一番気になる症状の耳詰まりは少し軽減しただけで残っています。
発症してから短期間の治療がポイントであることを話して
病院での治療をおろそかにしないよう勧める。
相談の結果ステロイドの点滴で4日間集中治療することになったとか。
この1ヶ月は仕事も学校の役員も多忙でクタクタに疲れていたと言います。
体中が緊張でコチコチ状態でした。
頸の前の筋肉(乳突筋)の緊張は、頭の動作から耳の症状に大いに関係しているが
今回もその典型的な症状のようであった。
一日も早い回復を祈ります。