はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
TOP > とんぼ鍼灸院 日記 > 頭部手術痕からの腰痛 (症例から)
74歳男性です。
主訴は夜中にトイレで起きるのに腰が痛くて立つのに大騒動!
脊柱のうえで4.5番付近が痛い。
病院ではヘルニアとの診断で他に糖尿病がある。
心臓には忘れるくらいの数のステンが入っている。
薬の数も半端じゃないほど・・・
初回は
F4F5の刺絡と百会と5つ目で、腰が軽いと喜ばれて帰った。
2日後、痛みは半分にはなったが・・・と。
他に手術や怪我は?に、前回言わなかったがと
頭頂を直径10㌢程を丸く開けて脳の動脈瘤をクリップしたという。
手術痕はよく見ないととわからないが、確かに丸く痕になっている。
ノイロメーターで反応点を探すと、傷跡に沿って1㌢おきぐらいにグルッと丸く出ている。
その中で圧痛のある場所約15点位を軽く刺絡した。
頭の前側に圧痛点が集中していて、5~6点を刺絡していくと
「腰が軽くなった!」と言い出した。
全部終わる頃にはすっかり腰痛も改善された。
これで様子を見ようと2回目の治療を終わる。
1週間後、3回目の治療。
夜中に起きるのに支えも要らなくなって助かったという。
腰の痛みは3割程度か?
手術跡の反応点も半分くらいになっている。
圧痛のある反応点は5カ所くらいで刺絡の効果は今まで通り。
腰の調子も良いと喜んでいる。
手術痕の影響がこんなにも大きいとは本人も家族もびっくりであった。