とんぼ鍼灸院 | 日記 | 股関節からくる膝痛　　(症例から）

８０代の女性です。
右ひざが痛いと来院です。
膝の内側から前にかけて歩く時、起き上がるときに痛む。
若いときに右股関節に人工関節を入れていて大きな傷跡があります。

膝は９０度くらいしか曲がりません。
少しむくみが出ています。
O脚傾向にあります。
膝痛の場合膝そのものより足関節、股関節の
不具合からくることが多いのでまずそちらからやることに。

足関節は外反が強く出ています。
ショパール、リフラン関節をゆるめてから、
親指と示指を中心に圧痛点に円皮針を。
特に親指の指の裏には７か所くらいの激痛があり
選んで４点に円皮針を貼る。
この時点で立ってもらうと、４割程度の改善か？

股関節には右F1F6、F2F5の刺絡をしました。
パトリックテストもほぼOK（年齢相応）
立ってもらうとほぼ合格点。10→2～3くらい。
股関節の治療が一番効いた感じがするとのこと。

身体に痛いところがあり、思うように動けないから更に運動不足に！
こんな方に「運動してください」「ジムへ行ってください」とはいえません。
杖を突いてでも部屋の中を少しでも歩くことから始めてみましょうと提案した。