はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
TOP > とんぼ鍼灸院 日記 > 包丁を持ちすぎて右腕が上がらない (症例から)
包丁で頑張りすぎた
右腕が上がらないと来院です。
大根の塩麹漬けを作ろうと山ほどの大根を切ったと言います。
左で添え手しないと右腕が上がりません。
親指の合谷付近と拇指球の2ヶ所に猛烈な圧痛があります。
各指の甲の付け根にも圧痛点がでています。
この患者さんは刺絡が大の苦手です。
痛いと言うより怖いのです。
円皮針で治療をすることにしました。
大腸経と肺経の圧痛点に円皮針を貼りました。
痛みは肩から三焦経に沿って腕の前面に移りました。
3ヶ所の圧痛点に円皮針を貼りました。
肘内側の小指側に痛みが出ました。
手の甲と肩と肘の圧痛点に円皮針を貼ることで
添え手しなくても動かせるようになりました。
たぶん井穴刺絡をすればもっと楽になるでしょうが
今日はここまでで止めます。
長い時間包丁を握り、硬い大根を力を入れて切っていたのだから
痛くなるわけでしょう・・・
適当なところで止めればいいのに、最後までやらないと気が済まない性格だから・・
と患者さんは良く分かって見えます。
脚でも腰でも使いすぎたら、ゆっくりストレッチをして欲しいのですが
日常の生活での中では、なかなかできかねますね!
頭の中にはいつまでも若い自分がいます。
他人事ならず気をつけていきたいものです。