はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
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膝に力が入らない
ベルギーに住んで20数年の70歳の女性です。
お里帰りの度に来院してくれますが、今回は左膝に力が入らずフラフラすると言います。
1年前自転車で追突され強打、靱帯の手術でお皿に縦に20センチほどの手術痕があります。
痛みはないが歩くときや体重をかけるとフラフラしてグニャと行きそうです。
その場足踏みでは左右が上手く同調せず、ピョコンピョコンの感じです。
正座の機会はないのでとりあえず歩くときのフラフラを治して欲しい・・・です。
手術痕周辺には圧痛は出てきません。
足の指の圧痛点を探すと、1、2,3,4指の腹と裏、指先(十宣)に出てきました。
1、2,3指の十宣はかなり酷い圧痛点です。
足指の裏と十宣に順番に円皮針を貼っていく事にしました。
貼っては足踏み、貼っては・・・「こんなことをするんだね~」
中指の十宣に円皮針を貼る頃には足踏みの早さが変わってきました。
「いいよ」「治った、治った」左脚に力が入るようです。
F1F2F3F4の刺絡をすると体重をかけても大丈夫です。
「そんなことで治るの?どうしたの?」と。「治療しました」とわたしです。
指の裏と十宣に円皮針、該当の井穴刺絡だけです。
フラフラ感にはよく使いますが、今回も十宣の円皮針が効きました。
今ベルギーでも中国人による鍼がチョットしたブーム?のようです。
治療と言うより鍼の看板でリラクスゼーションに近いようですが
衛生面も気になって入ったことはないそうです。
歳を取って帰れなくなったらどこで治療してくれるのですかね?
と喜ばせてくれますが、井穴刺絡が向こうでもできれば、やる人がいればと
井穴刺絡待望の意見でした。
去年は自転車の事故で帰郷できず、今後何が起こるか分からない・・と
異郷住まいの寂しさが出ていましたが
早く井穴刺絡が国内へも海外へも普及されると良いですね。
先生方ともにガンバリマショウ!