はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
TOP > とんぼ鍼灸院 日記 > 膝が痛く、歩くと脚の外側が痛くなる (症例から)
右膝痛と右下肢外側の痛み
69歳の農家の奥さんです。農作業に休みはありません。
右膝は15年ほど前から痛く歩くと重たい感じがしていた。
2年ほど前から立上がるときに膝が痛み、歩くと下肢ふくらはぎが硬くなって
外側がズキズキと痛み出し痛くて歩くのが辛いと言います。
初回はF3F4F5ラインの圧痛点に円皮針。
膝裏と膝の内側の圧痛点に円皮針を貼り
百会、H6,右F3F4F5の刺絡で症状が10→4位になりました。
2回目は右F1F2F3F5の刺絡と百会、H6の刺絡。
今日で3回目です。
夜中の痛みも軽くなったが、その場でしゃがむと膝の前から内側が痛み
ふくらはぎがパンパンに張って90度位しかしゃがみ込めません。
右のF3F4ラインの足の甲と指の腹に円皮針でふくらはぎと外側の痛みは軽くなりました。
F6の刺絡で膝前の痛みが、やや外側の痛みに変わりました。
F5の刺絡でほぼ痛みが取れましたが、中指の中央(爪の上)の刺絡をすると
膝の前部の違和感が解消しました。
更にF5F6ラインの足の甲に円皮針をはり、しゃがみ込むと
両足ともお尻につくくらいまで曲がります。
中指の刺絡が膝の前部の違和感を消したようです。
「こんなに曲がるのは何年ぶりか?」と笑顔が出ました。
痛めていると思われる経絡の圧痛点に円皮針を貼って
その経絡の井穴刺絡をして、全体の交感神経を抑制しただけで
15年らいの痛みが解消されました。
1週間後に様子を見ようと予約されて帰られました。