はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
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逆子
32週に入った27歳の女性、初産で出産休暇直前です。
逆子の診断で逆子体操を指導されたが苦しくてできない。
鍼が良いと聞いたがどうでしょうと問い合わせがあった。
逆子に鍼治療が良く効いていますからたぶん大丈夫でしょうと話したら
「たぶんですか?」とやや心配気味の返事。
初日はF4の刺絡と足の小指の横の圧痛点に円皮針をはって
眼精疲労と呼吸の治療、それに身体を冷やさないこと、
お臍の下と仙骨を温め、F4のお灸を続けることで終わりました。
連休の関係で2回目の治療が5日後になってしまいました。
F4の刺絡で良く動いてくれます。
右の小指の付け根近くに圧痛と言うかジーンと来るような点があります。
円皮針を貼ってトントンと刺激しました。
もう1週間F4のお灸を続けて貰うことにしました。
その2日後の定期検診で逆子は治っていました。
よかった!よかった!です。
この方は血圧が100前後しかありません。冷え性、鼻つまり、花粉症、生理痛が酷い、朝起きる
のが辛い 等の既往歴があります。
冷え性のお母さんの赤ちゃんは自分の頭を冷やさないよう、温かい体幹の方へ
頭を持って行くから自然と逆子になると言います。
お臍の下や仙骨にカイロを貼って温めるのは効果的です。
刺絡は難しくてもお灸は一人でもできます。
1日1回、1週間続けて「アチ!」となるまでお灸で刺激して貰います。
逆子、切迫流産、陣痛促進、陣痛軽減、後陣痛まで鍼治療は効果を発揮します。
昔はおばあちゃんが知っていて鍼がいいよ!のアドバイスがあったようですが
今は鍼の良さを知る人は少ない・・・
身体に優しい鍼治療が見直されて欲しいと思います。