はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
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腰~背中が痛い、五十肩がまだ痛い
68歳女性、1ヶ月に一度の割で来院です。
胃癌の手術をしてから約一年半になります。
今日は背中から腰にかけて痛みが出ています。
前回「もう良いですよ」と言われた五十肩(腕)が痛みます。
良導絡では左の腎経と脾経が抑制され胃経の興奮が見られます。
左の腎、肩でも内側、首の付け根あたりに不都合が出ていそうです。
腕の動診では挙上と水平に開く時に痛みが出ます。
お腹はお臍の上と左斜め上に圧痛が出ています。
腕の水平開にはH2の刺絡と魚際付近の圧痛点に円皮針。
H5H6で肩や腕の痛みは取れました。
ベットに寝て貰って左のF1F6の刺絡で胃の上の圧痛はなくなりました。
お臍の斜め上の圧痛は残っています。
左右の背中を叩くと左が何とも言えないイヤな痛みです。
F3の刺絡をしてほとんど改善したところで小指の腹の圧痛点に
ソマレゾンを貼ると左右同じになり、押さえても痛みはありません。
最後に腕を回して貰うと腕の付け根の違和感も取れています。
良導絡のグラフから読める不調点と動診から分かる不調点
それに患者さんの主訴が一致しています。
胃癌の手術後のケアでは特にお腹の柔らかさに気をつけていますが
その時々の身体の不調を調整します。
患者さんの不都合(主訴)がなくても、調整すべき経絡が分かるのも
良導絡の良いところです。