はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
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良導絡研究会名古屋で井穴刺絡の理論と実技をやってきました
台風の接近で参加者は少なかったものの井穴刺絡を紹介させていただきました。
前半は自律神経と体性神経の抑制のお話しをして、後半に実技をしました。
モデルになっていただいた先生は、肩こり、腰痛、高血圧です。
肩こりから治療しましょうと、首の動診をしました。
横倒し振り向き共に右側に痛みがでます。
三焦経と大腸経だと皆さんで確認して、右H6の刺絡をしました。
振り向きは1回の刺絡で改善でしたが、次のH5の刺絡で「痛い」と言われます。
ほんの5~6摘しか痛みのため出血できません。
痛みの場所を探すと薬指の中節骨H5ラインに黒く傷があります。
子供の頃遊んでいて鉛筆を刺して芯が残ったままのようです。
上から押さえると結構な痛みがあります。
刺絡ができないので傷の上にピソマを貼って軽くトントンしました。
これが効いて横倒しも無事改善しました。
腰は後屈と回転で痛みが出ます。
先ずは回転の痛みに左F2F5の刺絡をしました。
改善です。後屈は痛みがあります。
両足のF6の刺絡をしましたらこれも改善です。
高血圧には百会とH6の刺絡をして終了しました。
井穴でも結構な出血をさせることができるんだと感心していただきました。が
何よりも井穴刺絡の即効性に「サクラか?」と冗談が出るほどに認めていただきました。
井穴刺絡のあと症状が改善して、グラフがどう変化するのか治療前と治療後の
良導絡を計ったのですが、大きな変化は出ませんでした。
症状が改善しているのだからグラフに変化があってしかるべきでは?
なぜだろうといろいろな角度から検討しましたが結論は出ませんでした。
今後の課題です。モデルになって戴いた先生ありがとうございました。