はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
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背中が痛いが癌からか?・・・
63歳男性です。
食事が取れなくて病院へ行ったら食道癌の4期と。
3月に入院して1クールだけ抗ガン剤を投入したが
これで終わるような人生はイヤだと・・抗ガン剤も放射線も断った。
プラズマ療法をしながら自分の人生は自分で閉じると素晴らしい決断をした。
右の背中、胃の後辺りの右側が痛む。
夜中に痛みで目が覚めてから朝までウツラウツラで辛い。
腎部の右側に腹まで響くイヤな痛みがある。
その少し上までの筋肉が盛り上がっている。
右のF3の刺絡でイヤな響きは少なくなったが未だ少し違和感がある。
中脘付近と右肋骨にかけて痛みと凝りがあるので
左F1F6の刺絡と右F2F6の刺絡をすると
背中を叩いても左右差はなくなったが
中脘の奧に硬いしこりが残っていて取れない。
百会の刺絡でまた少し柔らかくなったが、奥の方に小さな固まりがある。
右の背中(右側の起立筋)が盛り上がっていて圧痛が出るので
盛り上がりの部分にEAPをして圧痛点に円皮針を貼った。
今日はここまでとして最後はH6の刺絡で終了した。
今回の治療は
癌の影響下と心配していたが、 腎経のトラブルが4割、肝臓と胃のトラブルが2割ずつか?
背中の筋肉の凝りは作業(草刈り)の疲れで筋肉痛が2割程度であろう。
腎経と胃、肝臓の治療。それに交感神経の抑制をした。
癌病巣そのものへの治療はできなくても、症状の緩和は鍼灸が得意の分野である。
その上鍼や灸の治療は白血球や赤血球が増え免疫力がますので病気には必要である。
少しでも長く元気で過して欲しい。