はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
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頭痛で動けない・・・?
中学1年生の女子生徒です。
小学校卒業の頃から頭痛がひどくなってきました。
病院で調べても異常はでませんが、症状から偏頭痛と診断されました。
学校では運動系のクラブで頑張っていて、いわゆる万能型の体育系タイプです。
ランニング中に頭痛が出て走れなくなります。
運動して交感神経を高めても治るどころか、ひどくなる場合が多いです。
来院時には全く頭痛がありません。
他の症状は、肩こり、膝痛、肘痛と運動器系疾患があります。
頭痛はさておき、膝痛から診てみました。
膝をほんの少し曲げると、膝の前に痛みが出ます。
F1ラインの甲の圧痛点に円皮針を貼ると
膝の外側顆に痛みが移りました。
左右とも圧痛点の円皮針で膝痛は改善です。
肩こりは大人顔負けの凝り方です。
H5H6H4,F5F4,百会と刺絡して
残った凝りに更に円皮針を貼りました。
肩のこりが取れて眼精疲労も解消しました。
肘は腕立て伏せをすると、ボキと甲高い音と共に
右腕の外側上顆付近に痛みが出ます。
圧痛点を探し円皮針を貼りました。
肘に4枚、上腕に6枚はってどうにか痛みは楽になりましたが
まだ屈伸で音が出ます。
偏頭痛と言われた頭の痛さは副交感神経の異常興奮だけではなさそうです。
肩こりや眼精疲労などいろいろなものが重なっているようです。
H5F5の刺絡をして、今晩の様子を見て貰います。
円皮針を渡しておきました。
頭痛が出始めたらH5に貼ってトントンして結果を教えて貰います。
精神的なものまで含めて慎重に診ていかねば・・・緊張します!