はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
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頭痛、めまい、吐き気、肩凝り、首の痛み、花粉症・・・
先週、めまいで治療した患者さんの紹介で来院の40代女性です。
一番辛い症状は?と尋ねると上記のように次々と症状が出てきます。
病歴では四十肩、子宮内膜症、気管支喘息、蕁麻疹、乗り物酔い・・・と
副交感神経の興奮症状が続きます。
現在降圧剤を服用していて90/120位の血圧です。
ドライアイ、冷え性、肩こり、遅れがちの生理、不眠・・・の症状も持っています。
肩こりは横曲げと振り向きが辛いです。
お腹も鳩尾の下と右肋骨下、お臍の斜め上に硬結と痛みがあります。
こめかみにも圧痛点が出ています。
季節的にも副交感神経の興奮状態でしょうが、交感神経も高ぶっています。
自律神経のシーソー現象より棒グラフで両方が興奮している状態だと
考える方が説明がつきそうです。
「今日は頭痛とめまいをお願いします」と辛そうです。
どのくらい興奮があるかまずF5の刺絡をしました。
側頭部の痛みが軽くなりました。
首の横曲げを確認してH5の刺絡をすると頭痛はほとんど軽くなった様です。
しばらくするとムカムカした気分も落ち着きました。
頭を動かすのもやっとだっためまいの症状も取れてきました。
首の横曲げも痛みはありません。
頭を回すと頸の後と横を向くときに痛みが出ます。
百会とH6の刺絡をしました。
15滴絞ったところで「目が開きました」と明るくなったようです。
頭も大きく回るようになりまして、めまいも起きません。
お腹の治療は左F1F6右F2F6、左右F3と百会の前の刺絡でした。
最期にこめかみの刺絡と再度H5F5の刺絡で終わりました。
交感神経も副交感神経も共に興奮した症状だったので
H5F5を主体に肩こりと胃腸の調子を整えました。
仕事の関係で1週間後しか来院できません。