はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
これ以上悪くならないように・・・
81歳男性、3年前に奥さんに先立たれお一人で暮らしています。
朝起き上がるときと少し歩いていると膝の内側が痛みだします。
これ以上悪くならないように、現状維持で行きたいから頼むと来院です。
車の運転もするし日常的な不都合は特にはないようです。
大腸癌で人工肛門の生活、動けなくなったら困る・・と用心の為の治療です。
膝の状態はしゃがみ込むと、まずふくらはぎが痛み出し次にアキレス腱
そして膝の内側に痛みが出ます。
正座は腰がつきませんが足首を出して正座をすると、痛みはあるが
腰がつきそうなくらいまでできます。
右の足首は捻挫の経験があり踝の下に激痛が出ます。
脚を調べるとアキレス腱、ふくらはぎ、大腿直筋がコチコチです。
ふくらはぎとアキレス腱を緩めて、大腿部を緩めてF1F2F6の刺絡をしたいのですが
足湯をしても、温熱器を使ってもどうしても出血しません。
大腿部とふくらはぎに低周波パルスをかけ筋肉を緩めました。
F1F2,F6の井穴にハペパッチを貼って、足首の圧痛点3ヶ所に
円皮針とハペパッチで刺激しました。
しゃがみこむと完全ではないものの、ふくらはぎやアキレス腱の張りは和らぎ、
膝の痛みが出るまで大分深く曲げられるようになりました。
今日はこれまでにして様子を見て貰います。
頭部刺絡やこめかみの刺絡を試みますが
刺絡以外の刺激で何処までできるか興味ある症状です。
とりあえず5回は治療してみることにしました。