はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
掃除のし過ぎで手が動かなくなった・・・
30歳の女性です。
年末の大掃除で右手親指に違和感を感じた。
しばらくすると鉛筆が持てなくなってきた。
整形では腱鞘炎だから湿布を貼って安静に・・・と言われた。
2ヶ月ほど前から痛みが酷くなってきて手首が回せなくなってきた。
鍼でなんとかならないかと来院された。
手首がやや腫れていて、痛みでほとんど動かせない状態。
特に親指を開くときに手首に激痛が走る。
手首から甲と痛みがあるが、親指のH1ラインに痛みが集中している。
軽く触るだけでも痛がるのでピンポイントの圧痛点はわからない。
H2H5の井穴刺絡で痛みは残るが、手首を曲げることができるようになった。
H1H'1H6の刺絡で親指が開くようになった。
H4ラインの手首と肘の圧痛点に円皮針を貼ると
手首の回転ができるようになった。
問題は親指H1ラインの痛みであるが、圧痛点が限定できるようになってきた。
そっと触るだけでも痛いような圧痛点にはハペパッチが最適である。
親指の筋3本に沿って重ならないように6枚のハペパッチを貼る。
動く!動く!と喜んでくれるが、まだ痛みが残っていてすっきりしない。
注意深く細い棒先で圧痛点を探し、寸3の2番針をする。
これで痛みは10→2位になってきた。
左の同位置に即刺即抜で刺激を入れると、針の響きが気持ち良いというが
右手の変化はそれ以上なかった。
H1H’1の井穴刺絡をして仕上げにH6F4の刺絡で今日は終了。
子守の関係で3日後に再度治療となったが
井穴刺絡で痛みが半減し動かせるようになったことに患者さんは
驚いてまた喜んでいた。