はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
TOP > とんぼ鍼灸院 日記 > ヘルニア手術後の腰痛 (症例から)
手術後の痛みを・・・
1月末に腰痛で歩けなくなった。
整形で検査の結果ヘルニアと診断。
仕事があるので即効性の治療をしてくれる病院を探し
レーザーで減圧処置をしてくれるクリニックを探し当てた。
保険適応外であったが1時間ほどで歩いて帰ることができた。
症状は緩やかに快復の兆候はあるが、いつも腰を意識した生活で
鍼治療はどうかと来院された、60歳後半の女性です。
腰の動診では腰のやや右側ににぶい痛みはあるが
全方向に動くことはできる。
アレルギーの症状もあるのでH5F5の適応かと考えたが
腹診を合わせ少し詳しく診た。
腎部の圧痛はなし。肝部の圧痛はないが胆と胆管部ににぶい圧痛がある。
胃からの痛みが出ている人が多いので、圧痛はないが
左F1F6の刺絡→変化はない。
右F2F6の刺絡→悸肋部の硬さは消えたが腰痛には変化なし。
右F5の刺絡→4割は改善かな?の程度
胆経も影響しているのだが・・・他に考えるのは内臓では腎。
圧痛は出ていなかったがF3の刺絡→腰の痛さが消えた。
その後H5F5の刺絡では目立った変化はなかった。
背中の筋肉の張りに左右F4の刺絡で終了した。
腎の疲れ?と言いたいが胃、肝のあとF5の刺絡が早まった・・・!
F5の前にF3をして様子を診たかったと反省。
腎部の圧痛がなかったのにF3で効いた??
F2の後、F5を刺絡したから副交感神経が抑制された結果??
患者さんは腰痛が取れてご機嫌だったが、
ヘルニア手術の後でまだ痛いんだという誤解は解けなかった。
腎なのか胆経なのか、自律神経からなのか説明のつかない治療でした。