はり灸・井穴刺絡・良導絡・気功・吸い玉など手技療法を組み合わせ自律神経のバランス調整を行います
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肩こりを知った方が良いのか・・・
67歳になる男性です。
今でも海外出張し、1ヶ月ほど仕事をして帰る生活です。
2日後に出発するので肩こりを取って欲しいと来院です。
頭の動診をするも肩が動くだけで、頭は曲げたり振り向いたりできません。
子供の頃から身体は硬い、このところ首が痛いが・・・とのこと。
肩を押さえて頭を動かして貰うと、右肩が凝っていて痛みが出る。
左への曲げと左へ振り向くときが右肩に硬さと痛みを感じる。
右のH5,H6,H4の刺絡をする→2割ぐらいの改善か。
首の筋肉(胸鎖乳突筋)がコチコチに凝っている。
圧痛点にハペパッチを貼る→また2割ほど改善。
肩の筋肉(僧坊筋)も指が立たないほど硬い。
腹臥位になって貰って、肩から首の凝っている筋肉をめがけ
EAPを少し深針で30~40ヶ所やって凝りをほぐした。
がっちりタイプで筋肉質だから少々の強刺激も大丈夫だろう。
天柱、肩井、肝腧付近の筋肉に鍼で低周波(10分)をかける。
座位で残った凝りを、凝った状態でEAPをする。
ようやく肩のこりがほぐれ首が正常に動く。
百会、目窓の刺絡をして終了。
「これが正常な肩なんだ」 「目もはっきりしてきたし、快調快調!」と。
肩こりを自覚していない患者さんは意外と多いが
一度肩こりが取れた爽快感を味わうとやみつきになるようだ。
肩こりを「知らせる」事が良いのか、「知らないまま」が良いのか?
知らないまま不具合がなければ、それはそれで良いと思うが・・・